【旅レポ】大学の友人5人と巡る、篠島・日間賀島 “たこ”と“ふぐ”と“笑い”の二日間
- 22 時間前
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大学を卒業してから、40年近くになる。 それぞれが家庭を持ち、仕事を抱え、住む場所もバラバラになった今でも、こうして年に一度は集まって旅に出られる仲間がいるというのは、本当にありがたいことだ。2026年3月7日と8日。 今年の旅先に選んだのは、愛知県・知多半島の先に浮かぶ 篠島(しのじま) と 日間賀島(ひまかじま)。 「たこ」と「ふぐ」の島として知られ、海の幸と素朴な島の風景が魅力の場所だ。今回は、その二日間の旅を振り返りながら、仲間との時間の尊さを噛みしめる記録として残しておきたい。
■ 1日目:知多半島から船に揺られて、篠島へ
朝、それぞれの場所から集合。 大阪、安城、千葉、神奈川、そして私は福岡から。 住む場所は違っても、顔を合わせれば学生時代の空気に一瞬で戻るのが不思議だ。河和港から高速船に乗り込み、海風を浴びながら篠島へ向かう。 船が近づくにつれ、島の輪郭がくっきりと見えてくる。 港に降り立つと、まず目に飛び込んでくるのは 「ようこそ篠島へ」 の看板。 鯛とふぐのイラストが描かれた、どこか懐かしい雰囲気のウェルカムボードだ。島の空気は、どこかゆっくりしている。 潮の香り、漁港の音、そして島の人たちの穏やかな挨拶。 都会の時間とはまったく違うリズムが流れている。まず向かったのは、ちょうどお昼だったので近くの喫茶でしらす丼とビールとおつまみを堪能した。夕食は宿で豪華な食事が待っているので軽めのランチだ。
■ 島の廃校「篠島中学校」を訪ねる
そして、島のあちこちを散策しながら、ビーチに向かった。砂浜の真ん中には、白いブランコが設置してあった。そして、ユーチューバーの友人がドローンを飛ばす準備を始めた。リュックの中から器用にA4サイズくらいの大きさのドローンを取り出し、設定するとすぐに上空に飛び立っていった。操縦桿についているモニターを見せてもらったが、ゆっくりと移動しながら地上の姿を映し出していた。視界に外れた岬の向こう側まで飛んで行っても操縦を続け、また戻ってくる。そして、鷹匠のように友人の手の上にドローンが戻ってきた。島の高台にある 旧・篠島中学校。 今は廃校となっているが、校門や校舎はそのまま残されており、まるで時間が止まったような静けさが漂っている。校門の前で写真を撮りながら、 「俺らの中学もこんな感じだったよな」 「部活サボって怒られたよな」 と、自然と昔話が始まる。廃校という場所は、なぜこんなにもノスタルジーを呼び起こすのだろう。 自分たちの学生時代と重ね合わせながら、しばし静かな時間を過ごした。夕方には、宿のある再び高速艇に乗り込み日間賀島に向かった。日間賀島の西港に着くと、こちらも 「ようこそ日間賀島へ」 の看板が迎えてくれる。
■ 宿「まりん」で、ふぐとたこの豪華夕食
夕方、宿「まりん」にチェックインする前に、西港のたこのモニュメントの前でパチリ。近くの神社などを散策した。昼間十分に散歩をしたので、かなりお腹が空いていた。「まりん」は、たこ料理とふぐ料理が名物の宿だ。テーブルに並んだ料理を見た瞬間、全員が声を上げた。
・ふぐ刺し ・ふぐ鍋 ・たこの刺身 ・たこの唐揚げ ・たこしゃぶ ・伊勢海老 ・島の海の幸の数々
どれも美しく盛り付けられ、まるで芸術作品のようだ。特に、薄造りの刺身で描かれた“鶴”の盛り付けは圧巻で、 「これ食べていいの?」 「いや、食べるためにあるんやろ」 と笑いながら箸を伸ばした。
味は言うまでもなく絶品。 海の近くで食べる魚は、どうしてこんなに美味しいのだろう。最後は、ふぐ雑炊で酒を飲んだ後は、格別のしめだった。
■ 夜は部屋で飲み明かし、いびきの大合唱
夕食後は、部屋に戻って二次会。 チューハイ、ハイボールとつまみ、そして尽きない話題。学生時代の話、仕事の話、家族の話、子どもや孫の話、健康の話まで。 年齢を重ねると、話題の幅も広がるものだ。夜が更けても誰も寝ようとせず、 気づけば布団の上で横になりながら話し続けていた。同じ階の他の部屋の客には少々迷惑だったかもしれない。そして、いざ寝ようとすると―― いびきの大合唱。「うるさすぎて寝れん!」 「誰や、こんな音出してるの!」 と、笑いながらも眠れない夜を過ごした。これもまた、仲間旅の醍醐味だ。
■ 2日目:日間賀島散策。たことふぐの島を歩く
翌朝、少し寝不足だったが、早起きの友人が起き始めた。少し認知症になりかけの母親にモーニングコールをかけるためだ。少々口は悪いが、母親思いの友人で、毎日欠かさず続けているらしい。その後はラジオ体操を始める。これも近所で毎朝、続けてる日課らしい。どうやら5人の中で一番、健康そうなわけだ。朝食も酒明けにはちょうどいいメニューだった。そしてビールを注文する。休日に朝から飲むビールは格別だ。朝の支度をしたら、島の散策に出かけることにした。その前に「まりん」の女将に眺めのいい客室を案内された。宿自体が島の高台にあり、港を見渡す景色は最高だった。そして女将に見送られて、島の散策に出かけた。日間賀島は、たこ・ふぐのマンホールが有名で、 島のあちこちに可愛らしいデザインのマンホールがある。「これ全部写真撮るんか?」 「コンプリートしたらスタンプラリーみたいやな」 と、島歩きが一気に楽しくなる。
■ 弘法大師ゆかりのお寺へ
島の中心部にある弘法大師ゆかりのお寺にも立ち寄った。 本堂の中は荘厳で、色鮮やかな幕が揺れ、静かな空気が流れている。旅の途中で、こうした“静けさに触れる時間”があると、心が整う。
■ 海辺を歩き、島の風景を味わう
日間賀島の海は、どこか柔らかい色をしている。 砂浜、岩場、小さな島影。 海風に吹かれながら歩くと、身体の中の疲れが抜けていくようだ。「こういう場所に住むのも悪くないな」 「いや、俺はコンビニが近くにないと無理や」 と、またどうでもいい話で盛り上がる。コンビニは1件と小さな個人商店が2件あった。あと診療所と歯科医院がそれぞれ1件あった。
■ たこ壺漁の港へ。島の暮らしを感じる風景
次に向かったのは、たこ壺漁の港。 岸壁には無数の壺が並び、漁師さんたちが作業をしている姿が見える。たこ壺がずらりと並ぶ光景は圧巻で、 「これ全部、たこが入るんか?」 「いや、入るやつは入るんやろ」 と、誰も正解を知らないまま盛り上がる。旅の醍醐味は、こういう“知らないものに出会う瞬間”だと思う。
■ 帰り道はそれぞれの方向へ
島にある唯一の駐在所に行った。建物はたこをデザインしたユニークな創りだった。「ついでにパトカーの上のパトライトもたこにしたらええんちゃう?」おじさんギャクもとび出す。帰り際、西港近くの土産物屋とお寺を見て、港の待合室で腰を休める。旅の終わりは、いつも少し寂しい。私はセントレアから飛行機で福岡へ。 大阪と安城の友人は電車で。 千葉と神奈川の友人は新幹線で帰っていった。住む場所は違っても、また来年もどこかで集まれるだろう。 そう思える仲間がいることが、何よりの財産だ。
■ 旅を終えて:仲間と過ごす時間の尊さ
今回の篠島・日間賀島の旅は、 美味しい料理、穏やかな島の風景、そして何より仲間との時間が心に残った。年齢を重ねるほど、 「また会えること」 「一緒に笑えること」 「同じ景色を見られること」 その一つひとつが、かけがえのないものになっていく。来年はどこへ行こうか。「今度は九州に行くか」そんな話をしながら、また日常へ戻っていく。













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