Star Warsとバンデゥーラのモデリング学習

最近、何度目かのスターウォーズの映画が公開され、子どもの間で人気のようですが、先日、ABC研究所に通っているお子さんの親御さんからこのようなエピソードを伺いました。 その子は中学生で、最近のお気に入りがスターウォーズということで、クリスマスプレゼントにライトセーバーを買ってもらったそうです。それは大喜びで、スターウォーズのDVDを見始めたのですが、主人公が父親のハンソロをライトセーバーで刺すシーンを観たとたんに興奮状態になり、台所で家事をしていた母親を玩具のライトセーバーで思いっきり刺したそうです。玩具と言ってもプラスチック製で固いですから、ものすごく痛かったそうです。思わずお母さんが悲鳴をあげると、それを見ていたお父さんがその場にかけつけて、一瞬のうちにライトセーバーをひざで叩き割り、息子さんの顔の目の前でにらみつけるようにしたところ、興奮状態から我に返ったそうです。 このように暴力的な場面を見てそのまま真似てしまう現象を昔から心理学の分野では、バンデゥーラのモデリングや観察学習として知られています。幼い子どもが、子ども向けの戦隊ものや戦いもののテレビ番組を見て真似て、幼稚園や保育園でお友だちに暴力的に振る舞ってしまうことがあります。現場の先生からもよく相談にのるのですが、発達障害のお子さんは、その影響を受けやすく、修正も効きにくいようです。欧米では、テレビなどの暴力場面には規制が厳しく、放送前に警告の表示が出てきます。日本では、少しその辺が緩いように思うのですが、どうでしょうか。

応用行動分析に心はないんか?

昨日は、ABC研究所の職員とABAの勉強会をしました。ひとりの職員が実践をまとめたいので、応用行動分析に基づいたまとめ方を学びたいということが主旨でした。その職員は、大学院に所属していて指導教官はロジャリアンという変わり種です。最初は、うちにきてABAを学ぶことを歓迎していたのですが、最近、すっかりABAに傾倒していることに対して、「対人関係が大事だよ」とチクリと小言を言われたそうです。人間性心理学を基にしているロジャリアンの発言らしいなと思って聞いていました。 私は、常々、応用行動分析に基づく対人臨床は、他の臨床心理学とは全く別物ではないかと感じています。例えて言うと、生物学と社会学くらい違うかと。応用行動分析学では、”心”という精神的概念を使って、行動(心と言われているものの働き)を説明することはしません。「そこに愛はあるんか?」というCMのキャッチフレーズがありますが、「行動分析学に心はあるんか?」と言われれば、「ないです」としか答えようがありません。でも、これは生物学や医学で「心はあるのか?」と問うくらいナンセンスに感じます。 でも実際に応用行動分析を基に対人臨床として人と向き合う時は、誠心誠意取り組むのが職業倫理でもあります。対人臨床という場では、ABAは支援のテクノロジーと言えるでしょう。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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