グッドウィルハンティングから日本の教育について

グッドウィルハンティングという映画を観て、主人公のように天才的な能力を持った人物に対するアメリカの破格の待遇の凄さに驚かされました。一方、日本ではどうなのだろうかと思います。つい最近、日本のスーパーコンピューター富岳が計算能力で世界一になりましたが、理系に関しては正解をリードする力を持っているんだなと実感しましたが、これからどうなるんでしょうか。 仕事柄、発達障害のある子どもの相談を受けますが、行動問題という状態像を持ちながらも、凡人には及ばない様々な才能を持っていることに驚かされます。まさに映画の主人公のウィルそのものです。そういう子どもたちの支援をしていると、将来の進路や職業を見据えることが大事になってきます。その中で持っている才能と本人が目指している方法がずれていると本人を苦しめることになります。 あるお子さんは、理系のコースに入っていたのですが、数学や物理は成績も悪く、センスも感じられませんでした。一方、国語的理解力と美術やデザインの才能は抜群でした。なんで理系にいるのか、これまでの経緯や本人の考えを聞いてみると宇宙に対するあこがれから理系に進んだようでした。宇宙に対するあこがれが強すぎて、自分の能力を見誤ってそこに引っ張られてしまったんでしょうか。私は、本人に考える材料を与えて自分で考えて選択してもらおうと思いました。 まず宇宙に関する仕事は、理系だけでなくて様々な学際的な領域の人がからんでいるから、理系にこだわる必要はないと伝えました。また苦手なことを頑張るよりも、自分の得意なことを伸ばした方がよいことを伝え、文系でデザインを専攻する大学の情報を与えて、見学したり訪

夢と建築

2006年に前の会社を立ち上げる時にオフィスを構えるためにある小さな不動産さんに電話をかけました。その時は全く先の見通しも持てないですし、なるべく安い物件を探していました。その時に担当してくれた人は30代の若い人で全く嫌な顔もせず、いろんな物件を案内してくれました。結局、当時勤めていた大学の近くの物件を借りることになりました。数年後、その担当だった若者が、自分はアスペルガー症候群ではないかと言って突然会社を尋ねて来られました。今でも不動産屋で働いており、仕事で何か困ったことはなさそうでした。親兄妹も気のせいと言っていたみたいです。 いろいろと問診や過去のエピソード、チェックリストなどを取ってみると確かに診断に当てはまりました。困ったことを聞いてみると、友だちはあまりいないのと彼女もできないとのことでした。若い頃は、建築に興味があって、ヨーロッパを有名な建築家の建物を見るためにバイクで回ったと言っていました。でもなかなか建築士の試験に合格できず、職を転々としながら今の不動産屋さんにたどり着いたそうです。その不動産屋のオーナーも親の知り合いだそうです。今のところそれほど困ったことはなく、自分のことを知ることができて良かったということで面談は終了しました。 その後も仕事のことでちょくちょく連絡は取っていましたが、私が会社を辞めて新しく仕事を模索している最中に安藤忠雄氏の講演会が北九州で開かれました。たまたまそのチラシを見かけて、再び不動産屋の若者に連絡を取りました。建築家の中でも安藤忠雄を尊敬されていてヨーロッパを回った時も中世の大聖堂とか歴史的な遺産は目もくれず、安藤忠雄の建築だけ

お菓子より綴り

今日は、コロナ感染の緊急事態宣言が解除されて初めて小学校に通い始めたたかしくん(仮名)の療育の日でした。買い物に行くのも大変だとお母さんから、このようなエピソードを伺いました。最初はお菓子買うよと買い物に誘っていたのですが、最近、英語の綴りに興味を持つようになりお母さんにそれを読むように何度も要求するそうです。 たとえば、bakeryやfresh meatという文字を読んで欲しいと何度も要求するので買い物が進まないのと、大声で興奮するのでとても恥ずかしい思いをされているそうです。 回数を決めて切り替えるとかしかないのである程度受け入れてあげる必要があるでしょうと助言しました。

生きとし生けるもの

私は生きていることに価値があるという考えに共感します。これは障害があっても、なくてもです。障害者は生産性がないから価値がないという考えがありますが、私はそういう考えにも与しません。だって生産性がありますから。仕事というのは、誰か人の役に立つことをして、そこに金銭的な見返りがあれば生まれます。無償の奉仕がボランティアだとしたら、有償の奉仕が仕事なのだと思います。障害者の生活を支える人は、そのようにして働いています。そういう人を養成する機関もたくさんあって、たくさんの産業があります。これほど価値あるものはないと思います。もちろん、そのような仕事においても、当事者の意思を尊重することは大事だと思います。このような考えを拡大していくと、今の日本の社会の仕組みの中で直す必要のあることもあるでしょうが。

自閉症の文化が私たちの日常生活に浸透しつつある?

コロナ禍でソーシャルディスタンスなど新たな生活様式が提唱されて、世の中は激変しつつあります。それらの取り組みをみると、どんどん自閉症の文化に近づいているなぁと感じます。こちらの福島県の南相馬市の中学校の教室の様子です。段ボールの仕切りに透明なシートを貼りつけた間仕切りを体育館に行って生徒自身が作成していました。 こちらもテレビで報道されていましたが、家庭の中で過ごす時間が多いために兄弟げんかなど子ども同士のトラブルが増えて、親のストレスも高まっているようです。 そこで、このご家庭では、こどものイライラを減らすために家の中にテントを設けました。実際の様子も写っていましたが、子どもがちょっとしたことで癇癪を起しても・・・ テントに入ってしばらくするとすっきり落ちついて出て来ることができていました。テントの入り口には、「やさしくなれるテント」という表示があって「ここには一人しか入れません」「おこったり、泣いたときに入ります」などのルールが書かれています。 コロナ禍で悪いことばかりでなく、自閉症の人も一般の人も過ごしやすい世の中に近づけるのは良いことのように思います。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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