自閉症支援の方法論としてのみ、視覚的支援や構造化が安易に使われることの危うさ

現在、自閉症の支援において特別支援学校やさまざまな福祉事業所で、視覚的支援や構造化が広く活用され始めていることは、とても好ましいことです。 一方で「自閉症には視覚的支援をすればいいんでしょ」と安易に考えて支援しているところもあり危うさを感じます。それが曲がりなりにも障がい者を支援している事業所で、にはかか何か知りませんが「自閉症のことを知っている」と言って、他の助けを借りようともしないところが実際にありました。表向きの看板には美辞麗句を並べていますが、実際は障がい者を尊重も支援する姿勢も感じられず、半沢直樹のような気分にさせられました。 私が関わった人は、そこを辞める準備を進めていますし、その人と同時期に入った発達障がいの人も辞める(辞めるように仕向けられる)ようです。障がい者の人生をなんと思っているのでしょうか。そういう所が「自閉症を知っている」とは決して言って欲しくないです。 こういう所はこの先もなくなることはないのでしょうが、私たちは毅然とした態度で接しないといけないと思います。まず、当事者に多大なる不利益と害をもたらすことがあります。次に障がい者のことを思って支援している人が「視覚的支援や構造化はダメだ!」と負のレッテルを貼ってしまうことになることを恐れます。 ひとり一人のことを知るアセスメント、専門機関との連携やソーシャルワーク、法律や制度、地域のエンパワメントなどなど専門家として学ぶことはたくさんあります。私も、そのことを肝に銘じて精進していきたいと思います。

コンサルタントは水戸黄門じゃないですよ!

自閉症に関する指導や支援に関して、施設や支援学校に出かけて職員の方や教員の方にコンサルテーションをすることがあります。助言をする立場をコンサルタント、助言を受ける側をコンサルティと言い、ます。コンサルタントは、コンサルティに助言をしながらコンサルティ自ら問題解決を図れるように手助けします。 時々、コンサルティの方からコンサルタントに直接、行動問題を図ることを期待されることがあります。たとえば、かんしゃくを起こしている生徒さんに直接対峙してかんしゃくを収めて欲しいとか、職員同士で意見が対立しているので仲裁してもらいたいというようなことを暗にほのめかす場合があります。 このようにコンサルテントの専門的な権威を使って問題解決を図ろうとすることを私は”水戸黄門アプローチ”、”用心棒アプローチ”と言っています。これは、時として応急処置としてうまくいくことはありますが、組織や個人の成長には役立たないと思います。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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