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自閉症支援の方法論としてのみ、視覚的支援や構造化が安易に使われることの危うさ

現在、自閉症の支援において特別支援学校やさまざまな福祉事業所で、視覚的支援や構造化が広く活用され始めていることは、とても好ましいことです。

一方で「自閉症には視覚的支援をすればいいんでしょ」と安易に考えて支援しているところもあり危うさを感じます。それが曲がりなりにも障がい者を支援している事業所で、にはかか何か知りませんが「自閉症のことを知っている」と言って、他の助けを借りようともしないところが実際にありました。表向きの看板には美辞麗句を並べていますが、実際は障がい者を尊重も支援する姿勢も感じられず、半沢直樹のような気分にさせられました。

私が関わった人は、そこを辞める準備を進めていますし、その人と同時期に入った発達障がいの人も辞める(辞めるように仕向けられる)ようです。障がい者の人生をなんと思っているのでしょうか。そういう所が「自閉症を知っている」とは決して言って欲しくないです。

こういう所はこの先もなくなることはないのでしょうが、私たちは毅然とした態度で接しないといけないと思います。まず、当事者に多大なる不利益と害をもたらすことがあります。次に障がい者のことを思って支援している人が「視覚的支援や構造化はダメだ!」と負のレッテルを貼ってしまうことになることを恐れます。

ひとり一人のことを知るアセスメント、専門機関との連携やソーシャルワーク、法律や制度、地域のエンパワメントなどなど専門家として学ぶことはたくさんあります。私も、そのことを肝に銘じて精進していきたいと思います。

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