高知ギルバーグセンター主催の当事者のセルフマネジメント研修会

先日10月27日(土)は、ギルバーグセンター主催のABA研修会に講師として呼んでもらいました。内容は、ASD当事者のためのセルフマネジメントセミナーで、受講者は、医療、コメディカルスタッフ、福祉職まで幅広い人が集まりました。午前は、ABAとセルフマネジメントの基礎で、午後から演習を行いました。 難しかったのが、意外とスタートの目標設定の所で、本人が自分で変わりたいと思うことではなくて、支援者がこうなって欲しいという押し付けの目標になってしまうことでした。たとえば、ある放課後等デイサービスの職員の方は、宿題ができていない子どものためにプリント問題を解くという目標を考えられました。「本人は、宿題をしたいと思っていますか?勉強が好きですか?」と尋ねると「大嫌いです」と。「じゃあ、この目標は誰が望んでいるのですか?」と聞くと「勉強ができないと将来困ると思って」とのことでした。このように目標を捉えてしまうのは、明らかに私の説明不足で、ここは盲点だったなと講師としての反省点です。 そこで「ここでの目標は、療育的目標とは違います。本人が『こうしたい』とか『こうなりたい』と心底望んでいることです。ですから、本当に望んでいることを探るにはそれなりのテクニックがいるかもしれません。」と説明を付け加えました。すると「本人はサッカー選手になりたいのでクラブに入っていますが、十分に練習ができていないと思います。」と答えられました。「じゃあ、それがその子にとっての目標ということになります」と伝えました。行動目標は、「毎日ボールに触れる」となりました。 行動がうまくいかないことの機能分析は予想通り難しい点で

ドキュメンタリー映画「道草」雑感

重度の知的障害と自閉症、行動障害のある方を自宅を離れて24時間の訪問介護で支援するドキュメンタリー映画の話題作の道草をはじめて小倉昭和館で観てきました。私たち自閉症の専門家の間では、構造化や視覚的支援を全く取り組んでいないということで批判を浴びている話題の映画でもあります。 ドキュメンタリーなので日常の出来事が淡々と描かれているだけなのですが、なぜか最後のエンドロールまで引き込まれてしまいました。それから、私が20年前に大野城すばる園に行った時の情景に似ているなと。一方、いろいろと賛否があることも、よく理解できましたし、専門家としては、このまま世の中に広まっては誤解も生じると思うので、映画で取り上げられている支援について、評価できる点とそうでない点を整理してお伝えしたいと思います。 まず評価できる点、画期的と思える点としては、 1.重度知的障害、自閉症、行動障害の人の24時間訪問介護による支援の実現 多くの人が、既存の制度や施設という箱ものの中で、どう支援していくかに苦慮しているわけですが、重度訪問介護という制度を使ってこのような生活ができることを証明したことは、この映画のメインテーマであり、本当に画期的なことだと思います。それを思いついて実践していることが、すごいと思います。 2.入所や在宅、GHなど他人と一緒でなく、一人暮らしの支援 地域のアパートでの一人暮らしを支えるというのがキーポイントだと思いますが、他者の刺激が不穏を招く自閉症者にとっては、落ち着ける環境だと思います。同居している人の声や出す音など気にしなくていいですし、集団行動を強要されることもありません。ユウイチ

目標の達成を助けるには目標となる人を見つけること

台風での被害が日本列島を覆う中、ラグビー日本の活躍は、日本を元気づけてくれます。感化を受けやすい子どもたちにも、その影響はもたらされているようです。今日も、公園で小学生の子どもたちが、ラグビーのまねごとをして遊んでいました。ラグビーボールは楕円形の不思議な形をしていますが、その小学生たちはスニーカーをラグビーボールに見立ててラグビーに興じていました。このように遊んでいる子どもたちが、日本中にいるんだろうなあと思いますし、将来の日本代表になるような人も生まれるのでしょうか。 いい意味で純粋に影響を受けて無邪気に遊ぶ様子は、うらやましくもあります。ある道を究め、目標を達成するには、感受性が高く、それを持続的に努力していける資質が必要なのでしょうか。ラグビーに興じている子どものように、目標となる人がいて、それに夢中になれることが、目標達成を助けるのだと思います。

TEACCHの氷山モデルは、自閉症版の行動分析学?

先日は、佐賀それいゆで事例のコンサルテーションと、夕方の全体研修会では氷山モデルを使って事例の方の行動の理解と支援方法の計画という内容でした。私も依頼を受けて、久しぶりに氷山モデルを使った講義をしましたが、改めてやってみると氷山モデルは、自閉症版の行動分析なんだなぁと思いました。 氷山モデルのオリジナルはTEACCHプログラムの創設者であるエリック・ショプラー氏によるもので、書籍になったものだと1995年のparent survival manualに載っています。自閉症の人の特異な行動を氷山をアナロジーにして解説します。表面上の行動は、海面に出ている氷山のように一部で、それを引き起こす要因は海面の下の膨大な部分に隠されているというものです。 海面の下にある要因の部分は、その行動に関連するその人の自閉症の特性と現環境の相互作用、およびそのように培われてきた経験と学習歴とあります。 行動分析学も、行動に影響を与える主要因として、遺伝などの気質的な要因、過去の経験、現在の環境との相互作用の3つをあげています。 今まで、「今本さんは自閉症の人の行動問題について、取り組むときABC分析を使いますか?氷山モデルを使いますか?」と問われてきましたが、両者は本質的に似たものなんだなと思いました。 さてさて、ABC研究所ではTEACCHとABAのハイブリッドを自認しているABCモデルに基づいた支援について解説したセミナーを各地で開催していますよ。

話題作「道草」の宍戸監督と会食させていただきました

道草の宍戸監督が映画のプロモーションのため北九州に来られていたので、一丁目の元気で合流し、会食にご一緒させていただきました。気さくな性格でとても話やすく、とてもユニークな方でした。 映画は、重度の知的障害と自閉症、行動障害を併発している3人の人に対して、地域での暮らしを応援するNPOの支援者たちの取り組みを描いたものです。私の専門分野に近い人でこの映画をご覧になられた方からは、「視覚的支援が行われておらず、ことばがけが多くて本人を混乱させている」という批判も受けています。ですから、専門的に最善の手立てが取られているわけではなく、そのことを期待して観ないでください。 私は重度の知的障害のある自閉症の人の成人期の暮らしの選択肢の1つとして、施設ではない支援付きの一人暮らしというものがあって、今の仕組みをやりくりして努力すれば何とかできるというモデルとして観てみたいと思います。 かといって私は入所施設や病院、学校の役割を否定しません。その人の置かれた状態によって様々な選択肢があっていいと思いますし、残念ながら仕方なく選ばざるを得ない状況もあったります。人生の中で自分の持ち家や借家で暮らす時もあれば、学校に通い学びの時期もあり、病院に入院する時もあれば、施設に入って暮らすこともありますから。人それぞれが、より良い選択ができ、それぞれの環境がより良いものに変われるように努力したいと思います。 今月10月19-25日まで、小倉昭和館で道草の映画の上映があります。22日は監督のトークショウがあるのでまた行きたいと思います。前売り券は、かなり少なくなっているそうです。

公開サイトやスマホから記事を作成

ブログ記事の作成がより簡単に、スムーズになりました。Wix エディタにアクセスすることなく、デスクトップやスマホから公開サイトにアクセスすることで記事を作成して公開することができます デスクトップから記事を作成するには まずは Wix エディタからサイトを公開してください。公開サイトにアクセスし、ご利用の Wix アカウントでログイン後、記事の作成、編集、コメントの管理、特集記事の設定など様々なことが行えます。縦に並んだ3つのドット ( ⠇) をクリックしてご利用できる機能をご確認ください。 公開サイトにアクセスして、ブログをいつでもどこからでも作成、管理。 スマホから記事を作成するには まずは Wix エディタからサイトを公開してください。公開サイトにスマホからアクセスしてご利用の Wix アカウントでログインしてください スマホから記事の作成、会員のフォロー、コメントの管理など様々なことが行えます。 #休暇

本格ブログをデザイン

Wix ブログを利用することで、本格的なブログをデザインすることができます。様々な機能がつまったブログをお試しください。 8つの本格レイアウトから自由に選択 Wix ブログでは8つのレイアウトから自由に選択していただけます。レイアウト「タイル」を利用することで、訪問者が興味のある記事をかんたんに視覚的に見つけることができます。「シングルカラム」を利用することで、訪問者はひとつの記事をじっくりと読むことができます。 それぞれのレイアウトには、最新の機能がつまっています。訪問者は記事を Facebook や Twitter でワンクリックでシェアすることができ、また「いいね!」の数やコメントなども確認することができます。 記事にメディアを追加 記事の作成に以下のようにメディアを追加: 画像や GIF 画像を追加 動画や音楽を埋め込む ギャラリーを作成してメディアを表示 メディアを拡大表示したり、または記事に合わせて小さなサイズで表示することができます。 記事にハッシュタグを追加 ハッシュタグを効果的に利用しましょう! 記事にハッシュタグ(#休暇 #夢 #夏)などを追加してより多くの読者を獲得しましょう。読者はハッシュタグを利用して興味のある記事をかんたんに検索することができます。

ブログでコミュニティを広げましょう

サイト内で読者コミュニティを広げたくありませんか?Wix ブログにはサイト会員機能が自動的についており、ブログの読者はあなたのサイトに会員登録することができます。 サイト会員ができることは? サイト会員はお互いにフォローし合うことができ、またコメントへの返信やブログからの通知を受信することができます。ブログ会員はそれぞれプロフィールページを持つことができ、自由にカスタマイズできます。 ブログコミュニティを広げよう ヒント: サイト会員を執筆者に指定することができ、ブログ内に自由に記事を投稿することができます。複数の執筆者をブログ内に追加することで、より豊かなコンテンツを作成することができます。 執筆者の追加方法: サイト会員ページにアクセス 執筆者に指定したいサイト会員を検索 プロフィールをクリック 3つのドット ( ⠇) をクリック 執筆者に設定してください

宇部のこのみ園でのABA保護者研修会

今日は宇部にある児童施設で行われたABAを基にした保護者研修会の講師を務めました。園長さんと雑談しているときに、萩に上田豊治さんという切り絵作家の方がいらっしゃることを初めて知りました。本に載っているたくさんの作品を見せてくれましたが、風景、人物、動植物のどれも精巧でダイナミックな作品に圧倒されました。養護学校の高3の時に出会った先生に切り絵の才能を見出されてから本格的に取り組まれたそうです。 このみ園の園長の俵さんからは、自閉症の人への指示の伝え方について面白いエピソードを聞きました。施設に届いた読み物の付録の紙工作をある利用者の方がいきなり作り始めたのですが、それをどうやって止めさせるか迷いました。その利用者は、言葉の指示は理解できるので、最初「その雑誌はみんなのものだからやめようね」と言いました。でもやめようとしません。次に「その雑誌は施設のものだからやめようね」と言うと、すぐに手を止めて「なんで早くそれを言ってくれないんですか」と返されたそうです。自閉症の方には言い方や伝え方一つで、伝わったり、伝わらなかったりするものですね。 自閉症の方の支援では、強みを生かすこと、感情的にならずにわかりやすく伝えることが大切なんですね。

キャンプ場での迷子

キャンプ場から迷子になった7歳のお子さんのことがニュースで報道されています。ほんとうに早く見つかって欲しいと思います。先日、施設でケース会議があり、成人の利用者の方のご両親も参加されていました。そこで、子どもの頃のエピソードを自然に、語り始められました。小さい頃は、身体に良いことは何でもさせようと、一生懸命に運動をさせていたそうです。ランニング、公園ではブランコ、水泳など、ご本人もどちらかというと体を動かすことが好きだったのでうまくはまってくれたそうです。 その中の1つが山登りで、九州から中国までの主な山を登りました。本人が7歳の時で、他の発達障害のお子さんのご家族も一緒でした。中にはとても多動なお子さんもいて、みんなその子に目を向けていたので、自分の子どもに注意が薄らいでしまったのかもしれません。グループで山を登り、下山をし始めてから迷子になってしまいました。消防団が動員され必死の救助活動が始まりました。新聞社、テレビ局も取材も大勢取材に来られたそうです。迷子になった子の母親が「私にとっては宝物のような子どもです」と語られていましたが、自分も同じことを思い、口にしたと思いますと親御さんはおっしゃっていました。 翌日は雨の予報だったので早く見つかって欲しいと天に願いながら捜索を続けた結果、消防団の方に見つけてもらったそうです。かなりの距離を移動していて、水を求めていたのか沢の近くで見つかったそうです。手当を受けるためにすぐに病院に運ばれましたが、病院にもテレビ局の方が来られて、無神経にもエレベータ―の中にまでインタビューのためにマイクを向ける人がいたそうです。親御さんは、とても

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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​担当:福田

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  ABC研究所

 

代表:今本 繁

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