幼児さんのトラブルをどうする?

障害児の通園施設では、子ども同士のトラブルが絶えないことと思います。お友だちとおもちゃの取り合いになり大泣きする。お集りで、本人がこだわっていた活動をスルーされて大泣きするなどです。このようなトラブルにどのように対応したら良いでしょうか? このような場合に専門家が主に説明することは、予防的対応です。そのようなトラブルが起きないように事前準備をしたり、本人に視覚的に予定を予告するようにするなどです。 保護者が聞きたいことは、そういうトラブルが起きた後にどうしたらいいのか事後対応の方かもしれません。カムダウンのために刺激のない部屋に連れて行く、気分を変える活動に誘う、何かモノを提供する、そのまま流してしまうなどです。 どちらも必要な対応だと思いますが、事後対応で気をつけたいのは、何かを提供することで行動を強化してしまわないかということです。気を紛らすために提供するものが本人にとっての好子であれば、行動を強化してしまいます。

気になるのは脂肪過多だけじゃなくて・・

先日、施設に行って自閉症青年の悩み相談に乗りました。その青年はネットニュースやテレビのニュース番組を毎日欠かさず熱心にチェックしていて、気になるニュースについて常に職員に質問をしたり、不安を口にしてきりがないそうです。グループホームの職員がうまく答えられないと、不安が高じて声を上げたり、暴れたりしているようです。ですから、普段ネットを見る時間は決められているそうです。しかし週末に帰省した際は、食い入るようにネットニュースやテレビの報道番組を見て親に不安を述べて同じように不穏になるそうです。 面談の時も最新のニュースについて述べた後、「先生、〇〇についてどう思いますか?僕は不安でしょうがないんです。どうしたらいいですか?」と述べました。そうですね・・・と一応の共感を示した後に「〇〇さんはニュースを見過ぎて情報過多のようです。少し見るのを減らしたら楽になるんじゃないですか?」と答えました。彼は、帰宅した後にもお母さんにそのことを話し、私が母親向けに送ったメールの内容を母親が本人にも見せたということでした。それは意図してなかったことですが、文章を読むことでさらに効果をもたらしたようです。 特に彼は「情報過多」という四文字熟語のフレーズが効いたようで、その日の夜は「情報過多だから今晩はニュースを見ずに早く寝ます。おやすみなさい。」と言って早く寝たそうで、ニュースにまつわる蘊蓄話や不安を述べることもなく、朝もスッきりと起きられたそうです。 最近、自分も脂肪過多が気になるようになりましたが、情報過多も大変です。最近は、情報断食という言葉もあるようで、私自身も気をつけてみようかと思いました。

強度行動障害の人を受け入れている施設2

10月の中旬は、札幌市の発達障害者支援センターのコンサルでしたが、センターの母体となっている法人の生活介護の施設ぼぬーるに行ってきました。コンサルの前に建物の中を見学させていただきました。 地域で行き場がない強度行動障害の人を引き受けていることでしたが、新規の刺激である私や数名の見学者がいても、利用者の方はとても落ち着いて活動していました。この施設では、所長はじめ職員の方たちが一貫してTEACCHプログラムの構造化のアイディアを取り入れて、実践を行っています。 利用開始当初は、落ち着かないですが、数カ月も経つと今のように落ち着いてこられるそうです。まず、どの利用者もアセスメントを行い、どのような視覚的支援が合っているかに基づいて支援を組み立てていきます。障害区分は、5か6の方たちばかりで、スケジュールは具体物や具体物をボール紙に貼りつけた半具体物を使っていました。具体物のスケジュールも、移動した先で使うもの(機能的具体物)よりも、移動先の箱にマッチングして入れる物やミニチュアを使っていました。 なるべく人が介入することを避けながら、本人が自立して行動できるようにスケジュールや活動の構造が工夫されていました。裏を返せば、彼らの行動障害の多くが、他者の言語指示や不用意な介入によって混乱していたために生じていたということになります。ピカチュウの絵が目印の黄色のスケジュールの写真は、3段になっています。上から順番に取ることを身につけてもらうために、紙で覆いをつけ一番上のスケジュール物を取ると、その紙がめくれて2番目のスケジュール物が見えるようになっています。順番に取る工夫として透明なシ

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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