絵カードを使った回避のコミュニケーション指導

ストレスを感じると首筋や手を掻きむしる自傷行動が見られた中学部の生徒に、回避行動の1つとして絵カードを使った代替コミュニケーションを指導している場面です。 これは、意図的に難しい作業課題(材料を集めてセットを作る)を出してストレス下に置いて、ストレス反応が見えたタイミングで「休憩したいです」というシンボルの絵カードを渡す練習をしています。プロンプトは、支援者が絵カードのバインダーを指してます。https://www.youtube.com/watch?v=_dAicy-x7so これはどうしてもやりたくない作業(封筒に書類を詰める)を課して「いやです」という意味の絵カードを渡す練習をしています。プロンプトは、後ろから支援者が身体プロンプトをしています。 https://www.youtube.com/watch?v=23fK6sE8IKo

7月15日の新宿でのコミュニケーション7つ道具セミナー

久しぶりに東京でセミナーを行い、体調不良で参加できなかった方1名を除いて遠くは静岡から全員参加されました。会場が狭くて申し訳なかっったですが、受講者同士での練習など盛り上がりを見せました。行動形成のためのプロンプト&フェイディングの練習を実際にやっていただくのですが、こればかりは講義を聞くだけでは習得ができません。自分の体を動かしてやってみる必要があります。視覚支援についての解説はしているけど、実際にどうやって行動を教えていくかという事に関しては、昔から応用行動分析の強みだと自負しています。 プロンプトの中でも、言語指示や言語プロンプトが一番多く使われていると思います。でも実際の指導の現場では、多用され過ぎていて弊害が生まれているように思います。まず言語指示が多くなると、それに対する反発が生まれて不適切行動が増える、さらに注意引き行動が増えるという面です。第二に成人施設などで多く見られるのは、言語指示が多くて利用者の指示待ちが増えるという面です。そのような場面では言葉かけを減らし言語プロンプト以外の方法を使うことです。 言語プロンプト以外では、身体プロンプトやマニュアルガイダンスという方法があります。手や身体を保持したり動かして動きや動作を教える方法です。これも触覚過敏がある人には使いにくい面がありますので、他にモデリングや見本提示、指さしやジェスチャーで行動を促す身振りプロンプト、視覚的にやり方を提示する視覚プロンプトがあります。 他にもいくつか質問を受けているのでお答えしたいと思います。7つ道具の中にトークンシステムがあります。トークンの使い方としては、行動形成の動機づけと

刺激のない環境が良いとは限らない

ある知的に重度の自閉症の中学生は、 自立課題をしているときに具材を持って机に何度も打ち付ける常同行動が出始めて、なかなか課題が進まないということを聞きました。パズルをやっているビデオを観させてもらいましたが、確かに時々ピースを机に打ち付けていますが、最後まで完成させていました。「これは私がビデオを撮っているので気になってあまり常同行動をしないようです」ということでした。自立課題をするときは、静かな部屋で机を壁向きにして刺激のないようにしていますとのことでした。自立課題以外にも、洗面など生活のあらゆる場面で常同行動があり先に進まないのだそうです。 周りの刺激や動きに注意散漫になって作業に集中できないお子さんなどは刺激を減らした環境を作ることは大切なのですが、この中学生の生徒さんのように刺激が好きな過ぎると常同行動が増える人もいます。常同行動の機能の1つは、刺激が少ない時に感覚入力を増やすことです。ひまなときに貧乏ゆすりやペン回しをする場合がこれに当たります。ですから刺激を減らした環境よりも、適度に刺激があった方が良いのでしょう。 シーンとした図書館よりも、周りの会話やBGMなど適度な刺激のあるカフェの方が集中できる人もいると思いますが、まさにこの中学生はこのタイプなのでしょう。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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