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TEACCHのアイディアをモデルにしている中核人材の育成

今日は全自者協の強度行動障害の支援を担う中核人材を養成するモデル研修・実践報告会がありました。これはTEACCHの5DAYの研修の仕組みを応用したものだと思います。アメリカには様々な自閉症プログラムがありますが70年代にTEACCHを視察し日本に紹介されたのが故佐々木正美先生です。その頃、同様に視察された専門家の方はたくさんいらっしゃると思いますが、これまで志賀先生、諏訪先生、中山先生をはじめとして日本中を巡業して、今日までそのエッセンスを広めてこられ、若い人たちにも引き継がれているという意味でも先見の明があったと思ます。


TEACCHの研修の仕組みで一番優れている面は、実際に当事者の人に協力者になってもらって実践をする点だと思います。昨今、強度行動障害の全国研修が行われていて、研修の問題点の1つが座学では実践に結びつかないということがあります。半世紀も前からTEACCHの研修は、実践が組み込まれているという点で優れているのです。「やってみせ、やらせてみて、ほめてやらねば人は育たず」という山本五十六の格言がありますが、まさにその仕組みを体現した研修なのです。


この研修には、本人の行動特性を探るアセスメントから、具体的な課題の実行のためのアセスメントから支援の実践が含まれ、アセスメントや記録のために工夫されたさまざまな評価シートやフォーム類から構成されています。


統一されたフォームからなる評価シートや支援計画書やマニュアルは、組織内の職員間の共通理解、引継ぎ、支援法の維持や発展に役立ちます。


今日の報告の中には、自閉症の理解や支援法が進んでいないとおっしゃる事業所の方もいらっしゃいました。職員の方の中には、利用者に寄り添う支援が大事で、言葉が出ないなら言葉で語りかける、構造化はいらないという意見もあったそうです。このような観念的な信条に対して、いくら言葉で説明しても理解してもらえないわけですが、そういう場合に実践を目で見ること(百聞は一見にしかず)が効いてくるのでしょう。この方は、課題分析と実践の実習を行い、動画にしてみてもらうことに取り組みました。利用者のポジティブな変化を目にすることで、職員の方の意識の変化が生じ、実践につながったとおっしゃっていました。このモデル研修の強みが発揮されたところだと思います。


現在、コロナ渦で現場に大勢の人が集まった研修は憚れることですが、このモデル動画の活用は、1つの打開策になるのではないかと思います。様々なモデル動画をコンテンツとして保持し、いつでも参照できるようにすることで、役立てられるのではないでしょうか。動画によるコンテンツは、基礎知識の研修でも活用されています。

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