野口先生 退官記念パーティ

先週は、西南学院大学を退官された野口先生の福岡でお世話になっている施設の仲間内での退官を祝したパーティが開かれ出席してきました。大学ではすでに行われていたのですが、野口門下生の間で是非ということで開かれたパーティでした。

私は、筑波の小林研究室の大学院生だったときに野口先生と出会いました。元々、野口先生も筑波の大学院の卒業生なので大先輩にあたります。小林研究室では、毎年、現場で活躍している実践家や著名な研究者を呼んで夏と冬の研究会を開いていました。ある年に講師として登壇されたのが野口先生でした。当時は、大野城すばる園という、今で言えば放デイとショートスティと生活介護とグループホームを合わせたような施設です。しかし30年前にそのような制度はなく、保護者の利用料と寄付によって成り立っている本当に奇跡のような画期的な施設でした。私は、そういう内部事情はよく分からなかったのですが、すばる園での実践をビデオを交えながら熱心に語られる内容に感銘を受けました。

大学院では、プレイルームの限られた時間内で療育を行うことしかしていませんでした。時々、交通機関の利用や買い物、キャンプに行くぐらいでした。しかしすばる園では、重度の知的障害と行動障害のある自閉症の人と一緒に、普通に町中のプールに出かけたり、普通の家のようなグループホームで暮らしている様子を見て衝撃を受けました。それまでノーマリゼーションは、北欧や欧米で行われている先進的な取り組みとして授業でしか耳にしなかったことが、実際に実践している人が日本にいることが驚きだったのです。

夜は、講師陣と小林研究室の院生との懇親会でしたが、私は野口先生のテーブルに座らせてもらって質問責めにし、すばる園を見学させてもらう約束をしました。それからほどなく、当時、小林研究室におられた加藤哲文先生と大学院生とで福岡空港の近くにあるすばる園を訪問しました。その時、生まれて初めて飛行機にも乗りました。訪問した日は、すばる園の総会が開かれていて、生々しい話を聞き、すばる園の実情を知ることになりました。夜は、加藤先生と一緒に野口先生のご自宅に泊めさせていただきました。ちょうど、すばる園の利用者の一人が、お泊りで一緒でした。

その夜は、加藤先生が持参した日本酒を3人で飲みながら話し込みました。私は、元々飲めないのでほとんどウーロン茶でした。加藤先生は、研究室では酒にお強い方だと思っていたのですが、野口先生より先に潰れてしまい、肩を貸して布団まで運んだのを覚えています

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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