シールをズルして貼り付けてしまった!

トークンエコノミーシステムも学校や事業所でよく見かける支援になってきました。トークンエコノミーシステムは応用行動分析ABAから発展してきたものです。

先日、作業学習にトークンを取り入れている場面を見せていただきました。監督者は前の席に座っていていて利用者が作業を完成するのを待っているだけです。みんな粛々と作業を行なっていましたが、作業が終わってから、監督者の方から疑問がぶつけられました。

毎回、目標とする完成個数を決めてもらい、完成する度に前まで報告してもらいシールを渡すようになっています。この前、ある生徒のシートを見せてもらったら、貼り直しをしたと思われるシールをたくさん貼っているので、どうしたの?と問い詰めると他のシートから剥がして貼ったということがわかりました。そしてその生徒は泣き出してしまったそうです。

トークンシステムをうまく活用するには、まず適切な標的行動の設定が大切です。どのように設定すればよいでしょうか?

目標設定は、完成個数で次回の目標は前回よりも少し多くするようにしていたそうです。そうするといつか限界に達するわけですが、それでは無理をしてシールを集めることになります。会社の営業とかでも、ノルマを目標にしてしまうと営業員は苦しくなります。そして不正も起こりやすくなるのではないでしょうか。

ですから、ある程度、個数などの目標が限界に達したら、この表の下にあるような丁寧に作業をするなど、他の目標にした方がよいと思います。もちろん、丁寧に作業をすることも具体的に定義する必要がありますが。

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