平成31年4月6日自閉症啓発デイイベント

今年の北九州での自閉症啓発イベントは、例年ではない晴れの良い天候の下で行われました。以下は、北九州市自閉症児者の未来を考える会の森山会長の挨拶の言葉です。

自閉症とは何か、発達障害とは何か、そして何が困るのか、 とても広い概念で、様々なタイプがあって、一言で言うのは難しいですが、 脳の働き、心の働き、に凸凹、苦手な部分や、得意な部分があって、 感覚や感じ方の違いがあって、過敏であったり、鈍感であったり、 興味関心の対象が限定的で、特定のことに強いこだわりがあったり、 書く・読む・聞く・話す・計算するといった特定の行動だけが困難であったり、そのような性質のために周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、トラブルになったりすることが、困ることの大きなものです。 さらに、パニック、問題行動、ひきこもり、精神疾患、などの深刻な問題に発展する可能性もはらんでいます。

近年、障害者の権利条約により、障害の社会モデルへの転換がうたわれました。社会モデルとは、障害のある人の単独の問題ではなく、社会の人々や環境とのやり取りのなかで様々な問題が生じるということです。 コミュニケーションや、人と人との関係や、理解不足によって問題が生じる、 自閉症・発達障害は、まさに、障害の社会モデルの典型だと言うことができます。 世界自閉症啓発デー、発達障害啓発週間、とは何でしょうか? 何の為に、何をするんでしょうか? 自閉症・発達障害のことを周りの人、つまり、みなさん、社会全体の人によく知ってもらって、うまくつき合ってやってもらいたい、偏見をもたないでもらいたい、とお願いするものです。 本人の特性や能力に原因があるのに虫がいいと思われるかもしれませんが、 歩み寄る能力、コミュニケーション能力が高い人の側に、より大きく歩み寄っていただけないか、ということです。 理解する能力の高いみなさんに、より多くの理解と働きかけをお願いしたい、ということです。

理解不足や誤解が生む、偏見や差別といった問題は本人にはどうすることもできないので、親としては微力ながらも、社会に働きかけてでも、何とかしたい、と思うのですが、そんな、切ない親の思いをよそに、私の息子はいたってマイペースです。自分のやりたいことに一生懸命で、周りを気にする余裕はあまりないようです。 周りの人への歩み寄りも大切だと思いますが、自分らしさもまた大切なことだと思います。 自閉症・発達障害はその得意不得意の凸凹のバリエーションによって実に様々なタイプや、軽いものから極端なものまで、凸凹の程度にも大きな広がりを持ちます。障害の範疇を越えて、KYやコミュ障といった、昨今の人間関係のトラブルにも及びます。軽いから、グレーゾーンだから、困難や問題が少ないということでもありません。 頑固で融通のきかないタイプ、 一つのことに強い興味・関心を示すタイプ、 一つのことがとても苦手、不器用なタイプ、 せっかちですぐイライラしてしまうタイプ、 すべての人は、発達障害のどれかのタイプに分類される、とまで言われます。 そのような多様な人達が、互いに歩み寄ることも大切ですが、それぞれにマイペースで生きることの幸せ、そのことに周りが寛容であることのありがたみ、 というのも感じます。この啓発活動が、自閉症・発達障害の人だけでなく、すべての人にとって少しでも生き易い社会につながっていくことを願っています。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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