夢と建築

2006年に前の会社を立ち上げる時にオフィスを構えるためにある小さな不動産さんに電話をかけました。その時は全く先の見通しも持てないですし、なるべく安い物件を探していました。その時に担当してくれた人は30代の若い人で全く嫌な顔もせず、いろんな物件を案内してくれました。結局、当時勤めていた大学の近くの物件を借りることになりました。数年後、その担当だった若者が、自分はアスペルガー症候群ではないかと言って突然会社を尋ねて来られました。今でも不動産屋で働いており、仕事で何か困ったことはなさそうでした。親兄妹も気のせいと言っていたみたいです。

いろいろと問診や過去のエピソード、チェックリストなどを取ってみると確かに診断に当てはまりました。困ったことを聞いてみると、友だちはあまりいないのと彼女もできないとのことでした。若い頃は、建築に興味があって、ヨーロッパを有名な建築家の建物を見るためにバイクで回ったと言っていました。でもなかなか建築士の試験に合格できず、職を転々としながら今の不動産屋さんにたどり着いたそうです。その不動産屋のオーナーも親の知り合いだそうです。今のところそれほど困ったことはなく、自分のことを知ることができて良かったということで面談は終了しました。

その後も仕事のことでちょくちょく連絡は取っていましたが、私が会社を辞めて新しく仕事を模索している最中に安藤忠雄氏の講演会が北九州で開かれました。たまたまそのチラシを見かけて、再び不動産屋の若者に連絡を取りました。建築家の中でも安藤忠雄を尊敬されていてヨーロッパを回った時も中世の大聖堂とか歴史的な遺産は目もくれず、安藤忠雄の建築だけを見たそうです。私も興味があったので行ってみました。

当日行ってみると千人近く入るホールが満杯でした。とにかくパワフルなお話でした。まずこの方自身が、世界的に有名な建築家なのに大学など行ってもないし建築家の資格も持っていないのに独学でそれを修めたというので驚きました。またご自身の病気の話もされ「腎臓など複数の臓器を取ってしまったけど、人間は生きられるんですね」と明るく話されていたことも印象に残りました。病気で苦しんでいらっしゃる方にも勇気を与えられたのではないかと思いますし、私自身も元気をもらいました。

講演後、その若者と話しをしました。サイン入りの安藤忠雄の著書を大事そうにカバンから袋を取り出して見せてくれました。聞くと自身も建築の資格を取るべく勉強を始められたとのことでした。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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