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〇〇できないと社会で困るから・・・

〇〇できないと社会で困るからというセリフは、子どもの頃によく聞かされ、大人から〇〇を強要される口実として使われることがよくあります。しかし、実際に大人になってみるとそうでもないことが多いですし、時代遅れになっていることの方が多い気がします。もちろん本質的に大事なこともありますが、これだけ時代が変化していると昔の慣習で役立たないことは多いのではないでしょうか。

当事者の話を聞いていると、周りからはいろいろと文句を言われたり、不適応の要因になっていることもありますが、なかなか核心をついているなと思うことや、こっちの方が合理的で正しいのではないかと思えるようなことが多々あります。こみちもこさんの「あたし研究」のように当事者の書いた本や紹介している本などを読むと、はっとさせられることも多いです。

先日も、ある学生から、「無意味な宿題や課題をたくさん出されるよりも、最初から試験範囲は、『テキストの〇〇ページから〇〇ページまでです』と言われた方がすっきりするし、テキストを読んでわからないことを聞いたり深めたりできるのでいいのに」という訴えを聞きました。高校などの定期テストの目的は、教えた内容がどのくらい理解できているかを確かめることで、振るいにかけることでも、落とすためのものではありません。理解してもらうことが目的であれば、確かに間違いではありません。

また、ある当事者の方は、「うちの家族はコミュニケーションは”雑”なんです」と訴えました。ついつい、私たち専門家は、コミュニケーションの問題として、当事者に要因を押し付けがちですが、そもそもコミュニケーションとは、双方のやり取りなので、どちらか一方に問題があるというのはおかしいわけです。ICFでも行動分析でも行動の問題は、対象者にあるとは考えず、環境側の問題と捉えますが、まさしくその通りだと改めて思いました。

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