観察力を磨く

この本は西南女学院大学に勤めていた時に同僚だった先生が「これは勉強になるよ」というのを伝え聞いて読んでみようと思った本です。行動分析を元にした対人支援においては、ABC分析にしても行動を観察することが大切ですので参考になるだろうと思った次第です。

 観察するとは、ぼんやり見るのとは違うということをシャーロックホームズのエピソードを交えてこの本でも述べています。この本の中には、有名な絵画や日常の写真などが出てきて、観察したことを記述するという内容の演習が出てくるのですが、私がほんとうにわからなかったのが、得体のしれない白黒写真が出てきて、これは何か?というものでした。ある動物なのですが、私は答えを読むまで全くわかりませんでした。著者が、講演などでスライドを提示した際には、人によってバラバラな答えが返ってきたそうです。答えは、この本の写真のページを見て考えてください。

 ここで著者は、観察する際のポイントをいくつか述べています。全体を見る、細部を見る、見方を変えてみるというものです。私は少し写真を離してみたら、すぐにその絵が現れました。見方を変えるのも重要なことですね。

 それから観察し説明する際にも、感情や主観的評価ではなく、見たまま、客観的事実を具体的に記述するということです。この具体化は、絵の中のものを数えたり、長さや大きさを推測したり、数値化するというものでした。そうすればより正確に伝えられます。

 観察する時間が十分でない場合には、優先順位をつけることも大切です。また普段あるはずのものがないことにも着目するように、凝視したくないものもしっかり見ることも言っています。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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