結果ではなくプロセス=行動に目を向ける

 昨日は大阪で行動分析学のセミナーを開きました。人数は多くはなかったですが、その分、受講者とコミュニケーションが取れ中身の濃いセミナーになりました。関西は昔から行動分析学に熱心な人が多い地域です。セミナーの冒頭では行動分析学のエッセンスを簡潔に伝えるのですが「行動分析学は実践の科学である」という島宗先生の言葉やウェスタンミシガン大学マロット教授のABAブーツキャンプで学んだことを使って説明します。人間の様々な悩みや問題について考える時は、まず行動に目を向けることが重要です。

 たとえば健康や美容で肥満を気にしている人はたくさんいると思います。”肥満”というのは、現状での身体の状態であり、これまでに行ってきた様々な不摂生の結果です。しかし結果に目を向けていても何も変わりませんし劣等感を感じて落ち込む人もいます。周りからもいろいろと言われてさらに傷つく人もいるかもしれません。こういった悩みを打開するには、結果ではなくプロセス、つまりその問題を引き起こしている”行動”に目を向ける必要があります。

 「では肥満を引き起こしている行動は何か?」と受講生に問います。「カロリーのあるものをたくさん食べること」「あまり運動をしない」など。ここで引っかかるのは「〇〇しない」というのは行動ではないということです。行動でないことを解決することはできません。ですから「適度な運動をする」ことを阻害する要因があるということです。

 様々な人間の問題や悩みを、それを引き起こす具体的な行動に置き換える作業を「概念分析」と言います。問題や悩みを具体的な行動に置き換えて初めて、その行動を理解し改善の取り組みができるのです。先の肥満の例でいうと肥満の問題を改善するための行動は

 ①適切な量や回数の食行動

 ②適切な運動を行う

となります。次にその行動がうまくいっていない原因を探り理解する必要がありますが、そこで行うのがABC分析、機能分析です。昨日のセミナーでは行動を理解し改善方法を探ることをメインテーマに行いました。受講者は、保護者、デイサービスのスタッフや運営者、精神病院の心理士、地域サービスのスタッフ、支援学校の教員などがいらっしゃいましたが、ABAは特別支援の対象者だけでなく私たち自身の行動を改善するのに役に立ちます。そのようなABAの方法論を解説しているのが「自分を変えたい人のためのABCモデル 教育・福祉・医療職を目指す人の応用行動分析学(ABA)ふくろう出版」です。

https://www.abc-lab15.com/blank-qpn13

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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