介助者の性差によるものか、介助の仕方によるものなのか?

 先日、成人のデイサービスと入所でのショートステイの両方を利用している若い男性利用者であるAさんの食事介助のことでケース会議がありました。その人は最重度の知的障がいがあり自閉症もあるのですが、行動はゆっくりで身体的な介助も必要な方です。その中で食事の介助のことが話題になりました。

 Aさんは気分の変動もあって食事を食べたり食べるのが進まなかったりします。まず一緒にビデオを観てみました。介助者の女性職員は、本人のペースに合わせて食材をお皿に載せたり、フォークを刺しやすいように配慮されながら支援していました。上手に介助されているなというのが印象としてありました。ある男性B職員が「自分の時は、よく食べないのですが、介助者の男女差があるのかな」と感想を述べました。他の女性C職員が「私は好きなものを先にあげたら、あまり好きでないものでも食べられるから、先に好きなものを食べるタイプの人かなと思います。介助者の性差よりも、介助の仕方じゃないですか」と言いました。C職員が他の女性D職員に話をふると「私の場合はこの人はプリンが好きだから、プリンと交互に食べると完食しますよ」と言いました。すると男性E職員が「私はこのように上手に介助をされている様子を見るのは初めてなので勉強になりました。自分はこのようにやっていなかったのでやってみます。」と感想を述べられました。

 利用者も異性の介助者による好みはあるかもしれませんが、必ずしも介助の成否は性差によるものとは限りません。たいがいは支援のタイミングややり方に影響を受けるのではないでしょうか。介助のやり方を検討する方法としてはこのようにビデオを一緒に見ながら、やり方を学ぶのは良いと思いますし、課題分析によって手順を検討してみると良いと思います。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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