指示に応じるようにするには

 今日も小学部の男児の療育セッションがありました。母親からの指示に反対のことを言い拒否するのでどうしたらいいのかに悩んでおられました。そのため風呂に入る、歯を磨くという指示にも反抗するため日常生活を送ることさえストレスを強く感じていました。指示に応じるようになることは行動問題を減少させる上でキーとなる行動で行動モーメンタムの記事でも紹介した通りです。

 これはそのお母さんが試行錯誤と苦悩の中で偶然発見したことですが、お母さんが指示を出すと聞き入れない子が、その子の好きなキャラクターを使うと聞いてくれるとのこと。彼の好みはブームごとに変わるのですが、現在はスーパーマリオのキャラクターのクッパだそうです。今日もビニールの買い物袋いっぱいに入れて来ていました。療育中も、特に遊びから次の活動に移る時にスケジュールを提示しても、おやつを好子に交渉しても、タイマーで終わりを告げても切り替えがうまくいきませんでした。

 そこで、お母さんがクッパの人形を手に持ち、腹話術のように「Tくん、スケジュールをチェックしに行こうよ」と声をかけるとニコニコしながらスケジュールに向かい活動を切り替えてくれました。そのあとは予定通りに療育活動が進みました。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。優秀な心理スタッフにより守秘義務など厳格な倫理基準を守って業務を行っています。