何度、注意してもきかない人が・・・
一昨日は、桑の実工房という北九州の成人施設でABC研究所のコンサルテーションでした。ABC分析に基づいて支援を毎回、事例を通して学んでいます。その中の20代前半の方はトイレに行って大をしたあとにお尻ふきが不十分で毎回、パンツを汚してしまうということがあったそうです。お母さんはその度に何度も何度も注意していましたが、いっこうに改善の様子が見られません。そこでスタッフのお一人は、私が行ったABCモデルとトークンシステムの講義をこの人に応用してみようと思い立ったそうです。まず、ABCモデルでいうところのB:行動は、「お尻をふく」という行動は身についていると言えます。しかし、A:手がかりで「どの程度ふいたらよいのか?」が分からないのではないかという仮定のもと、以下のようなイラストを準備しました。
またこの方は、やっていることを怒られてばかりで動機づけの低下を招いているのではなかという仮定のもと、彼の大好きなカップヌードルを目標にしたパズル式トークンを作りました。上のようにしっかり拭けたらパズルの1片をもらい4つ完成させるとカップヌードルが食べられるという仕組みです。彼は、やることが明確になり(Aの支援)、動機づけを回復した(Bの支援)結果、きちんとお尻をふくことができるようになりました。