何度、注意してもきかない人が・・・

 一昨日は、桑の実工房という北九州の成人施設でABC研究所のコンサルテーションでした。ABC分析に基づいて支援を毎回、事例を通して学んでいます。その中の20代前半の方はトイレに行って大をしたあとにお尻ふきが不十分で毎回、パンツを汚してしまうということがあったそうです。お母さんはその度に何度も何度も注意していましたが、いっこうに改善の様子が見られません。そこでスタッフのお一人は、私が行ったABCモデルとトークンシステムの講義をこの人に応用してみようと思い立ったそうです。まず、ABCモデルでいうところのB:行動は、「お尻をふく」という行動は身についていると言えます。しかし、A:手がかりで「どの程度ふいたらよいのか?」が分からないのではないかという仮定のもと、以下のようなイラストを準備しました。

 またこの方は、やっていることを怒られてばかりで動機づけの低下を招いているのではなかという仮定のもと、彼の大好きなカップヌードルを目標にしたパズル式トークンを作りました。上のようにしっかり拭けたらパズルの1片をもらい4つ完成させるとカップヌードルが食べられるという仕組みです。彼は、やることが明確になり(Aの支援)、動機づけを回復した(Bの支援)結果、きちんとお尻をふくことができるようになりました。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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