平成27年度 北九州自閉症啓発デー記念行事(1)

日時:4月5日(日)13:00-15:40

会場:リバーウォーク北九州の6階にある北九州芸術劇場中劇場

主催:「世界自閉症啓発デー」北九州市実行員会:北九州LD等発達障害親の会「すばる」    北九州市自閉症児者の未来を考える会、北九州市自閉症協会    北九州市、北九州市発達障害支援センター「つばさ」

主催の実行委員会から代表で伊野氏のあいさつで開会した。続いて北九州市の施策を担う北橋市長が、あいさつに登壇した。発達障がいと健常者との境はない。しかし発達障がい施策は十分とは言えない。北九州市としては、既存の支援の機能を強化するとして、総合療育センターの再構築、発達障がい者支援センターつばさの機能強化、診断と支援の窓口である地域の精神科医のトレーンングを課題にあげられた。続いて発達障がい当事者2名による発表と下村医師による講演があった。

<当事者1のお話>

最初は30代中盤の方の発表だった。幼稚園の時期はバスに興味があり砂遊びに没頭し、お友達とは全く遊ばなかったそうだ。その時期、訳も分からず道具倉庫に閉じ込められたことがあったが先生にも親にも一言も言えなかった。小学校にあがってからは、とにかく遠足が嫌いだった。小3にガキ大将タイプの仲の良かった子が別のクラスに移ったのを機に、同級生からのいじめが始まった。

小学校高学年になると不登校気味となった。親は無理やり学校に行かせようとし、担任が訪問して無理やり車に乗せて学校に連れて行かれたこともあった。その後は、学校を行ったり休んだりの日々で、中学3年になるといじめが激しいクラスになり腹痛が生じるようになる。高校2年からは様々な身体症状が出始めた。専門学校に1年半通ったが途中で行けなくなり退学した。

30歳になった時に、初めて主治医に発達障がいと診断され、発達障がい者支援センターを紹介され、親はそのことを受け入れてくれた。すぐに精神障害の就労事業所に就いたがすぐに離職。その後、就労継続支援A型事業所のランドリーの仕事に就いた。仕事のやり方が、ある日突然変わるのはとても辛かったそうで、世話係の人が転職してしまい結局、離職してしまった。仕事サポートセンターに行き、今の職場では初めから職場に自分の特性などを告知してから仕事をスタートした。職場の人が自分のことを受け入れてくれ、とても嬉しかった。最後に「これからは僕らしく生きていきたい」と声を大にして訴えられていた。

<当事者2のお話>

2人目の方は、アスペルガー症候群と双極性障害の診断を受けている40代前後の方だった。会社員で家族もお持ちである。開口一番訴えられたことは、環境が整えばストレスも、パニックも、感覚過敏も減るということだった。次にこのような認識に至った経緯を話された。初めての仕事に就いた時が、偶然、理解のある上司に当たった。様々な仕事の進め方は、図で説明してくれた。その人が転勤した後は、自身は副班長に任命され、やがて班長になった。8年前に人間関係で鬱になった。病院なども受診したが、アスペルガー症候群のことをウェブで調べているうちに自分に当てはまることに気が付き、相談機関を調べて、つばさに行きついた。療育センターで診断をもらった。

今、受けている認知行動療法、マインドフルネス、ACTなどは、自分のことを知るのに役立った。子どもの頃は、親にとって育てにくい子どもだっただろうと今は思う。しかし当時はありのままの自分を受け入れてくれないことに不満を持っていた。自分は、今も強いこだわりを持っている。今日の講演の景品として配られているボールペンは三菱ジェットストリームというボールペンで、書き心地が良く気に入っている製品なのでとても嬉しいという感覚は、スペクトラムチックなものだろうなとも思う。自分は、アスペルガー症候群の人が社会で不適応を起こす要因は2つあると考えている。

1つは、様々な感覚刺激に対する注意障がいである。本を読んでいる途中で、不意に声をかけられたり、余計なノイズが入ってきたりすると注意散漫になって読書に集中できなくなってしまう。ノイズには、声や音などの聴覚刺激だけでなく、臭いなどの嗅覚刺激も含まれる。こういう時は、ノイズを緩和してくれるノイズキャンセリングヘッドフォンが役に立つ。また人との会話に集中できなくなる要因としては、会話中に出てくるある種の言葉のキーワード、周囲の人の動き、壁に掛けてあるカレンダーなどに気を取られてしまうことなどがあげられる。また感覚過敏にイライラする時は一人になれる場所に避難できると助けになる。2つ目は、社会性の問題である。自分は、表面に現れている相手の表情は読み取れるが、内面に隠れている感情はわからない。比喩やお世辞なども字義どおりに解釈してしまうために何だかわからなくなる。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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