幼稚園での発達相談

先日は某幼稚園の発達相談に行ってきました。年中に所属するAくんは4月から入園してきた男の子で集団の中で指示が入らない、言葉で訴えることができずすぐにお友達に手が出るお子さんでした。彼はまだ診断を受けておらず、先日の父親参観の際にはしゃぎすぎてこっぴどくお父さんに叱られました。お父さんは幼稚園の先生に「もっと厳しく叱ってください」とお願いして帰りました。

20人くらいのお子さんに先生はひとり。集まりの時間に「お母さん座り(正座)しましょうね」と指示を出しても、周りのお子さんはすぐに正座しているのに、そのままでした。少し遅れて周りの動きに合わせて正座をし直していました。副園長の話だと先日もブロック3つ持って遊んでいたときに、1つしか持っていなかったBくんから「貸して」と言われても応じないでいました。いつもはそこでトラブルが起きるのにこの日は先生が間に入り、「Aくんはブロック3つ、Bくんは1つしかないよ。Aくんが1個あげたら同じになるね」と言うと応じてくれたそうです。集団では入りにくい指示でも1対1だと入りやすいようです。また「Aくんを叱っても同じことを繰り返すんです」とおっしゃるので「やみくも叱っても意味がわからないので、なぜ叱られているのかを説明しましょう」と助言しました。

他の年少の教室には3歳のCくんがいました。彼は延長保育を受けていて違う教室で荷物を置く場所を自分で決めていて、他児が「こっちだよ」と促すとパニックを起こします。違う教室でもあらかじめ場所を決めておくことが大切ですねと言いました。また今日はいつもと違う予定の芋ほりがあり、朝から何度も芋ほりの予定を予告していたのでパニックが起こっていませんでした。「備えあれば憂いなし」ということわざ通りでほんとうに”予告”は大事ですね。逆に「憂いあれば備えなし」です。

他の年中の教室にはDくんがいました。Dくんも診断は受けておらず、合間の休み時間などに光に魅了されてくるくる回りだします。中でも深刻なのが先日くつの裏に釘が刺さっていて足もけがをしているのに本人が気が付かなかったという出来事がありました。まれにこのような感覚の鈍感さがあるお子さんもいます。けがには気をつけないといけません。

結構、未診断のお子さんが多く先生もどうしたら良いのか保護者への対応や告知に迷っているようでした。診断を受けているお子さんは専門機関で個別の療育を受けたり園でも加配を付けることができ、特別な支援サービスを受けることができます。一方、そうでないお子さんはそのようなサービスを受けることができません。Aくんのように焦った保護者が厳しく当たりすぎて母子双方で精神的に悪影響を受けることもあります。「療育を受けているお子さんの発達の伸びはどうですか?」と聞くと、「それは明らかに違います」と言います。子どものためには早めに早期療育を受けることが大事です。そのことを自覚し、保護者面談では実態をお話しして早めにお子さんのことを知ってもらうように働きかけたいと副園長さんがおっしゃっていました。

ベテランの副園長さんだからうまく保護者に寄り添いながら対応されることでしょう。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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