療育やトレーニングで発達障害は治る?

「トレーニングや療育を受けると発達障害は治って、普通の子どもと同じようになりますか?ある療育施設の宣伝文句の中には、うちに来れば話せるようになるとか、知能がアップするなど書いてありますが、本当でしょうか?」と聞かれることもありますし、他で耳にすることもあります。


低年齢2,3歳の発達障害のお子さんに週40時間以上の集中的な療育を施すことで、認知能力がアップしたり発語を促進するなどの効果は確認されています。そのような取り組みを早期療育といってアメリカなどでは盛んに取り組まれています。日本でもそのような動きを取り入れている療育施設もあります。しかし、その効果の範囲については検討が必要です。知的に中程度以上の場合に平均レベルまで、伸びる可能性は高いのですが、それ以下だと伸びにある程度限界があります。また無発語だったお子さんが、発語するようになるのも効果として認められますが、どの程度まで伸びるかは認知的な重さに関連があります。

また平均レベルまで知的機能が向上したお子さんでも、自閉スペクトラム症や注意欠如多動症などの発達障害の特性は残っていて、社会性や行動面の支援、環境的なサポートが継続的に必要になることが多いです。

ですから、トレーニングや療育により認知発達やさまざまなスキル獲得の向上に寄与するのは間違いないですが、発達障害が治るというのは言い過ぎかもしれません。

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。優秀な心理スタッフにより守秘義務など厳格な倫理基準を守って業務を行っています。