応用行動分析に心はないんか?

 昨日は、ABC研究所の職員とABAの勉強会をしました。ひとりの職員が実践をまとめたいので、応用行動分析に基づいたまとめ方を学びたいということが主旨でした。その職員は、大学院に所属していて指導教官はロジャリアンという変わり種です。最初は、うちにきてABAを学ぶことを歓迎していたのですが、最近、すっかりABAに傾倒していることに対して、「対人関係が大事だよ」とチクリと小言を言われたそうです。人間性心理学を基にしているロジャリアンの発言らしいなと思って聞いていました。


 私は、常々、応用行動分析に基づく対人臨床は、他の臨床心理学とは全く別物ではないかと感じています。例えて言うと、生物学と社会学くらい違うかと。応用行動分析学では、”心”という精神的概念を使って、行動(心と言われているものの働き)を説明することはしません。「そこに愛はあるんか?」というCMのキャッチフレーズがありますが、「行動分析学に心はあるんか?」と言われれば、「ないです」としか答えようがありません。でも、これは生物学や医学で「心はあるのか?」と問うくらいナンセンスに感じます。


 でも実際に応用行動分析を基に対人臨床として人と向き合う時は、誠心誠意取り組むのが職業倫理でもあります。対人臨床という場では、ABAは支援のテクノロジーと言えるでしょう。

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