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北九州市「WORK AND ROLE」に行ってきました

はじめに

北九州市で開催された「WORK AND ROLE」に参加してきました。本イベントは、北九州を拠点に新たなビジネスやスタートアップを支援し、地域の未来を考える場として注目されています。今回は、トークセッションやスタートアップの発表を通じて、北九州の現状と未来への展望を探る機会となりました。

トークセッション

参加者

トークセッションには、以下の方々が登壇しました。

  • 武内市長(北九州市長)

  • 佐々木紀彦氏(PIVOT代表)

  • 野嶋氏(PIVOT)

  • 小野塚氏(エミネントグループ代表)

  • 流郷氏(スパイスファクトリー代表)

北九州の特色と歴史

北九州は、ものづくりの街として知られています。八幡製鉄所をはじめとする製造業の発展や、九州工業大学を中心とした工業系の大学群の存在が、地域の産業を支えてきました。

また、北九州は環境問題への取り組みでも注目されています。かつては公害問題に直面していましたが、市民活動の力を活かし、今では「グリーン都市」として環境改善に成功しています。現在では、少子高齢化という新たな課題に直面し、地域全体でその解決策を模索しています。

トークセッションのポイント

  1. 北九州発のスタートアップの可能性

    • ものづくりの強みを活かした新規事業の展開

    • 官民連携による持続可能な地域発展

  2. 社会課題の解決と地域活性化

    • かつての公害問題の解決のように、市民や企業が協力して問題解決に取り組む文化

    • 少子高齢化問題に対する新たな技術やビジネスモデルの必要性

  3. 魅力ある街づくり

    • 仕事の機会を増やし、人が集まる環境を作る

    • 若い世代の活躍を促進し、次世代の北九州を創る

スタートアップの発表

今回のイベントでは、26のスタートアップが事業計画を発表しました。特に注目された企業をいくつか紹介します。

九州工業大学発の企業

  • 株式会社センタシストアカデミー

    • 半導体技術者の養成を目指し、日本の技術力向上に貢献

  • 株式会社MARIS

    • 視覚障害者や高齢者の移動支援を行う技術開発

社会課題解決型のスタートアップ

  • 株式会社デジリハ

    • 介護分野における移乗介護や業務効率化の支援

  • 株式会社FaiREE

    • 障害者駐車場への不正駐車を防ぐシステムの開発

  • 株式会社AiCAN

    • 児童虐待の早期探知と介入を支援する技術

  • インダストリア株式会社

    • 在宅医療を専門とする医師による医療系スタートアップ

  • 株式会社ミライのゲンバ

    • 業務の効率化を支援するシステム開発

  • 株式会社HANATABA

    • 地域全体のコミュニケーション向上を目的とした事業

  • 株式会社ParaLux

    • 少額での結婚式を実現するサービス

企業の特徴と見えてくるもの

これらのスタートアップの共通点として、以下のようなポイントが挙げられます。

  1. 社会課題解決型のビジネス

    • 企業の利益追求だけでなく、社会問題の解決をビジネスモデルに組み込んでいる。

    • 介護、医療、福祉、教育といった分野での革新が求められている。

  2. 官民連携の必要性

    • 行政だけでなく、民間企業が主体的に社会問題に取り組む姿勢が見られる。

    • 官民が連携することで、より大きなインパクトを生み出せる可能性がある。

  3. 北九州の技術力を活かした発展

    • ものづくりや技術力を活かした新規事業の展開が期待される。

    • ITやデジタル技術の活用が、伝統産業と新興企業の融合を促す。

今後の課題

1. 資金難

多くのスタートアップは資金調達に苦戦しており、事業拡大のための支援が必要です。特に、

  • 初期投資が必要な技術開発系のスタートアップ

  • 社会貢献型ビジネスで短期間に収益を上げにくい企業

は、適切な資金調達の仕組みを整えることが求められています。

2. アイディアの事業化

革新的なアイディアを持つ企業が多いものの、事業化のプロセスに課題を抱えているケースが見られました。

  • 技術力はあるが、マーケティングや営業戦略が不足している

  • 各企業の得意分野を有機的に結びつける仕組みが不十分

この課題を解決するためには、

  • 企業間のネットワーク強化

  • ビジネスモデルのブラッシュアップを支援する専門家の活用

  • 地域の大学や行政とのさらなる連携

が必要となるでしょう。

まとめ

「WORK AND ROLE」では、北九州が持つものづくりの伝統や技術力を活かし、新たなスタートアップが数多く生まれていることがわかりました。特に、社会課題の解決をビジネスに組み込む動きが活発であり、これが地域の魅力向上につながる可能性があります。

今後の課題として、資金調達の支援や、アイディアの事業化を促進する仕組みの整備が挙げられます。官民が連携し、北九州ならではの強みを活かしたスタートアップ支援を進めることで、さらに魅力的な都市へと発展していくことが期待されます。

北九州の未来に向けて、今後も注目していきたいと思います。

 
 
 

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