強度行動障害の人を受け入れている施設1
先月、愛知県にある「たくと大府」という生活介護事業所の見学に行ってきました。こちらは今年の5月に名古屋でティーチ研究会の研修会に講師として呼ばれた際に、世話人の林さんに強度行動障がいの事業所をやっているので来てみませんかと言われて行ってみました。まだできて2年余りの新しい事...
親が子どもに言い聞かせるように叱責すると・・・①
先日、成人の生活介護施設に行って職員の方と行動問題の事例について検討しました。20代の自閉症の男性利用者Aさんは、職員の目の前で洗剤を口にして「洗剤飲む?」と疑問形で宣言し実際に飲もうとするそうです。 職員の方が考えた対応法は、まず①洗剤を隠すこと、②洗剤を飲むことは良くな...
障害だから行動は変わらないのか?
先日、ある特例子会社の就労支援現場でのコンサルテーションに伺った際に、会社の責任者の人と話す機会がありました。会社では役員をされているので、これまで奥の机に座っておられて挨拶以外にあまりお話する機会がなかったのですが、幾つかあるセンターの所長や職員に欠員が出て現場に出てこら...
異文化交流研修
昨日はある都市の保育課主催の発達障害のお子さんに対応する技量を身に付けるための保育士研修の全体会がありました。年度の初めに基礎知識に関する座学の研修を各保育所から選抜された保育士1名ずつと任意に参加希望の方に対して行い、そのあと保育所を回ってコンサルテーションを行います。す...
感情の罠と方法論の罠
先日は、家族と行動障害の当事者の各支援機関のメンバーが集まって支援会議を行いました。ある支援の手続きの一つにレスポンスコストがあったのですが、これが家族の方にはどうもしっくり来ないようでした。レスポンスコストとは、当事者の方が、不適切な行動をした直後に好子を取り去ることで不...
山口県の入所施設職員研修会で研修
12月13-14日は山口県の施設研修会で講師を務めました。13日(水)の初日は、行動の理解のためのABC分析と対処法についての講義を行いました。初めて行動分析学に接する人には少々難しかったようです。夜の懇親会では、各施設の施設長と職員が一同に会しての食事会、懇親会に参加しま...
見ること vs. 観察すること
今日は何年も訪れている山口の成人施設のコンサルテーションでした。施設長を始め職員の方々は大変熱心ですし支援に対する基本的な考え方を共有しています。あとは行動分析的なものの見方、行動の見方を伝授すれば職員の方が自ずと支援の取り組みができるだろうという目論見のもと朝一番の講義を...
横須賀リサーチパーク内のドコモで研修
昨日は新しくこの秋に始まるドコモプラスハーディの横須賀センターのジョブコーチ職員研修に行ってきました。ABCモデルに基づく支援とABC分析に基づく行動問題の理解と対応に関する基礎知識を身に付けてもらう研修です。新人コーチは2人だけでしたが、そのぶんみっちりと個別にお話を伺い...
公園でもしますか?
先日、ある児童発達支援施設でのコンサルテーションに行ってきました。そこでは遊戯室での自由遊びが話題になっていてビデオを流しながら職員とディスカッションを行いました。その中ですべり台を逆に登っていく子どもの行動が話題になりました。まだ生活年齢も発達年齢も幼い子どもにどう対応す...
介助者の性差によるものか、介助の仕方によるものなのか?
先日、成人のデイサービスと入所でのショートステイの両方を利用している若い男性利用者であるAさんの食事介助のことでケース会議がありました。その人は最重度の知的障がいがあり自閉症もあるのですが、行動はゆっくりで身体的な介助も必要な方です。その中で食事の介助のことが話題になりまし...