元Jリーガーの特別支援先生とのコラボ講演

今日は元Jリーガーとして活躍されていた方が引退後に転身して特別支援教育で活躍されている教員の方と講演会でコラボするという貴重な機会をいただきました。その先生は、Jリーグを引退された後に特別支援学校で講師として働いていたそうなのですがその時、自閉症の生徒さんを担当したのがきっかけで教員免許も通信で取られたそうです。大学では教育学部ではなかったというのだから驚きです。現在、教員として働きながらもライフワークとしてサッカーを子どもたちに教えていらっしゃいます。そして発達障がいとサッカーのかかわりについて講演されました。 発達障がいのお子さんは、運動面、情緒面、対人関係において課題を持ちますが、サッカーを通じて獲得されるメリットを紹介してくれました。 ①ルールがシンプルでわかりやすい ②ルールを守ることでセルフコントロールを身に付けられる ③チームプレーを意識することで対人関係に好影響を与えられる ④自分で判断してプレーすることによる自己肯定感の向上 ⑤チームで喜びの共有が得られる ⑥プレーやプレー態度において褒められる機会がたくさんある などを説明してくれました。 サッカーをプレイされる方や観戦される方は、選手が反則を犯したときに出すイエローカードやレッドカードはよくご存じだと思います。子どものサッカーでも、相手を罵倒する、攻撃するなどの不適切な行動が生じるわけですがこのイエローやレッドカードは視覚的に良くないことを示すシンボルとして役に立つわけです。それ以外に、子どもが良いプレイをした時に出すグリーンカード(写真参照)というものを知りませんでした。例えば、シュートが外れて遠くに飛ん

横須賀リサーチパーク内のドコモで研修

昨日は新しくこの秋に始まるドコモプラスハーディの横須賀センターのジョブコーチ職員研修に行ってきました。ABCモデルに基づく支援とABC分析に基づく行動問題の理解と対応に関する基礎知識を身に付けてもらう研修です。新人コーチは2人だけでしたが、そのぶんみっちりと個別にお話を伺いながらできました。今後は他のコーチもそうですが現場での実践の経過をコンサルテーションでフォローアップしながら年度末に実践発表をしてもらう計画です。あとABAの基礎知識の習得を確認するテストも実施します。建物1階のフロアーにはF1のマシーンも展示してありちょっとテンションが高くなりました。

最高の人生の見つけ方

邦名は「最高の人生の見つけ方」となっていますが、オリジナルはThe Bucket Listで棺桶に入る前にやりたいことのリストということを映画の中でモーガン・フリーマン演じる主人公の一人が語っていました。がんの末期患者として同じ病室になった自動車整備工のカーター(モーガン)と大金持ちのエドワード(ジャック・ニコルソン)が、そのリストに基づいてやりたいことを次々に果たしていきます。 このように具体的なリストを作って人生の目的を考えて実行するのは、発達障がいの分野で支援を行う上でも重要なポイントだと思います。またリストの中には、エキサイティングでわくわくするようなこと以外にも、2人にとって人生で課題となっていたことにも向き合うよう求められるものもあるのですが、個人的な思いが邪魔してなかなかそれがうまくいかなかないことも出てきます。そんな時に「完璧な人間などいない」とカーターが語るセリフが救いになります。 同じように死を迎えるにあたって暗く不安を感じながらなのか、やるべきことをやって悔いのないように最期を迎えるのかを改めて考えさせられる映画でした。

やまぐち総合教育支援センターABC研修

今日はやまぐち総合教育支援センターで教員の皆さま向けの研修会講師を務めさせていただきました。以前の職場のPECS関連でつながりのある先生の紹介で今回の仕事を引き受けることになりました。私も直接その先生に会うのは退職後始めてでしたが元気そうで何よりでした。 「コミュニケーション支援と行動問題」と言うテーマで話をしました。その趣旨は3つです。行動問題とコミュニケーションは密接に関連している。子どもや生徒を理解するには行動を観察すること。行動は環境との相互作用で起こり、前後の状況変化を観察することです。それに関連して、ABC分析、課題分析、代替コミュニケーションの指導方法、観察記録による検証について紹介しました。 たとえば、このDさんは成人の施設でリサイクル作業に従事していますが、作業途中でふたの開かないペットボトルに出くわすと歯でふたをくわえて回すということを繰り返していました。あごの力は握力よりも何十倍も強いのでそのような行動を身に付けてしまったのだと思いますが、不衛生という点では行動問題です。 ここで行動問題に対して一番よく取る手立ては、それを止めようとすることです。しかし本人の意向を無視したやり方はうまくいかないどころか、さらに酷い行動を誘発することが多いのです。その結果、私たちはその行動を許容しさらに酷くなった行動を強化してしまいます。これが行動障害が発展し維持するメカニズムと考えられます。 この悪循環を断ち切るには、本人の意向を汲みつつ適切な代替行動を支援するのが得策なのです。この施設では、支援者に援助を求めるコミュニケーション行動を支援することにしました。その結果、この

恋愛小説家 As Good as It Gets

先日久しぶりに映画を借りて観ました。ジャック・ニコルソンは好きな俳優の一人なので何となく勧められた映画を観たのですが、なかなかの秀逸作です。冒頭から主人公のシニカルな暴言の数々やコミカルな演技に引き込まれ、最後まであっという間に時間が過ぎていきました。主人公は潔癖症でもあり心理臨床家としても何か感じるものがありました。 作者が意図しているかは別にして、あらゆる芸術作品は何らかの古典が原型になっていると思います。この映画では、皮肉屋で嫌われ者の主人公が徐々に心を開いて改心し最後にハッピーエンディングを迎えます。この流れで思いつくのがディケンズのクリスマスキャロルです。映画の舞台はお洒落で洗練されたニューヨークですが、ストーリー展開はとても似ていると思います。

結果ではなくプロセス=行動に目を向ける

昨日は大阪で行動分析学のセミナーを開きました。人数は多くはなかったですが、その分、受講者とコミュニケーションが取れ中身の濃いセミナーになりました。関西は昔から行動分析学に熱心な人が多い地域です。セミナーの冒頭では行動分析学のエッセンスを簡潔に伝えるのですが「行動分析学は実践の科学である」という島宗先生の言葉やウェスタンミシガン大学マロット教授のABAブーツキャンプで学んだことを使って説明します。人間の様々な悩みや問題について考える時は、まず行動に目を向けることが重要です。 たとえば健康や美容で肥満を気にしている人はたくさんいると思います。”肥満”というのは、現状での身体の状態であり、これまでに行ってきた様々な不摂生の結果です。しかし結果に目を向けていても何も変わりませんし劣等感を感じて落ち込む人もいます。周りからもいろいろと言われてさらに傷つく人もいるかもしれません。こういった悩みを打開するには、結果ではなくプロセス、つまりその問題を引き起こしている”行動”に目を向ける必要があります。 「では肥満を引き起こしている行動は何か?」と受講生に問います。「カロリーのあるものをたくさん食べること」「あまり運動をしない」など。ここで引っかかるのは「〇〇しない」というのは行動ではないということです。行動でないことを解決することはできません。ですから「適度な運動をする」ことを阻害する要因があるということです。 様々な人間の問題や悩みを、それを引き起こす具体的な行動に置き換える作業を「概念分析」と言います。問題や悩みを具体的な行動に置き換えて初めて、その行動を理解し改善の取り組みができるのです

行動分析学用語の見直し

先ほど行動分析学会から行動分析学の用語を統一するという旨の発表があり、何人かの検討委員によって百数語にわたる用語が提案されました。米国の心理学者BFスキナーらによって創始された学問ですが、これまで研究者によって様々な用語が使われていました。英語がオリジナルな学問なので日本に導入するにはそれを翻訳するわけですが、ある程度学会で意見の一致があっても、学閥のようなものがあって微妙な違いがありました。私が学び始めた頃も難解な行動分析学の概念も様々な用語があってさらにわかりにくいものでした。こんなに用語がまちまちだと学問の発展も遅れてしまうだろうと思っていました。この度の統一への動きは、国家資格として検討されている心理師のカリキュラムを整備する上で、行動分析学用語の統一が求められたことが理由だそうです。 さて今回の用語統一に関して私が関心を持っているのが「好子」と「嫌子」という用語です。これは故佐藤雅哉先生、杉山尚子先生、島宗理先生らが使っていたもので、直感的にわかりやすくということが私の採用した理由の1つです。 今回提案の英語と推奨1と推奨2の用語は 英語:reinforcers 推奨1:強化子 推奨2:好子 英語:punishers   推奨1:弱化子 推奨2:嫌子 英語:reinforcement 推奨1:強化 推奨2はなし 英語:punishment  推奨1:弱化 推奨2はなし 好子と嫌子という用語を使うことのデメリットは、感覚的に「好き」「嫌い」が入ってしまうことでしょう。好き嫌いは言語を持つ人のみが使う概念ですが必ずしも好きとか嫌いという主観的に決められるものではないという

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(同) ABC研究所は、自閉症スペクトラム障害 (ASD) に関する支援法について普及や啓発を行うことを使命にしています。自閉症支援は、応用行動分析 (ABA) とTEACCHプログラムに基づいた科学的方法論を基にしています。ABAは、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害の支援についてアメリカ連邦公衆衛生局によって科学的に効果が確認されている方法論として推奨されています。TEACCHは米国ノースカロライナ大学と州政府が中心となって州全体で取り組んでいる自閉症児者の包括的な支援制度で、そこで開発された構造化や視覚的支援などの方法論は世界的な自閉症支援の標準となっています。ABC研究所は、その使命を果たすために、自閉症スペクトラムの支援法に関する研修・セミナー、施設・学校でのコンサルテーション、コミュニケーションや学習教材の研究開発、個別の療育や相談を行っています。

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